【新唐人2014年6月26日】先日、内モンゴル自治区の「610弁公室」が出した機密文書が海外でスクープされました。その文書によると、今後の法輪功迫害に必要な情報を得るために、全国的な調査を行って法輪功学習者の内実を探るよう、各関係部門に求めていました。
今年6月9日、内モンゴル自治区の党委員会が出した機密文書によると、法輪功学習者の内実を完全に掌握するため、中央政府と公安部は全国的な調査を新たに行うよう密令を下していました。
文書は以下の内容です。①郷鎮、町内から統計を始めて、2014年7月10日までに内モンゴルの610弁公室に報告すること。②各市と関係部門は、法輪功を迫害する方法を2014年7月15日までに、内モンゴルの610弁公室に報告すること。
時事評論家 林子旭さん
「この文書は最初からはっきり言っていますが、今回の調査は全国統一の行動です。中共の法輪功迫害はすでに15年になりますが、未だに文書を出して、全国的な迫害を行っています。逆に言えば、中共の法輪功の弾圧は完全に失敗したのです」
また文書は「情報漏えいや社会で悪影響を起こすことを絶対に防ぐ」点を強調しています。これについて、時事評論家の林子旭さんは、ひそかに文書を出すのは後ろめたく感じている証拠だと指摘しました。そして迫害から15年経っても、法輪功学習者の正確な状況をつかめないのは、法輪功の広まりを表しているとも示しました。
1992年5月に法輪功が中国大陸で公に伝わると、大勢が健康効果を感じたり、人を善に導く道理に心を打たれ、社会で広く歓迎され、一世を風靡しました。
しかし、中共のイデオロギーに合わなかったため、中共は法輪功を目の敵にしました。そして、法輪功に罪を着せるべく、1994年から、スパイの警官が学習者の中に潜入しました。
1997年初め、政法委員会の書記だった羅幹は職権を利用して、公安部門に対し、法輪功の調査を全国的に行うよう指示しました。1998年7月、江沢民と羅幹は、公安部政治保衛局を通じ、「法輪功に対する調査の通知」を出し、先に法輪功に罪をかぶせてから、公安部門にスパイ調査によって、いわゆる証拠を集めようとしました。
1999年4月25日から7月20日まで、公安部は再度、全国範囲で法輪功の調査を展開し、今後の誹謗中傷に必要な情報を集めていました。
今回の文書によると、中共は法輪功学習者の迫害反対活動を「中共との現実的な闘争」と位置づけています。つまり、調査の狙いは、法輪功学習者への迫害をさらに「的確に」行うためです。
法輪功人権組織 陳師衆スポークスマン
「的確に法輪功を迫害するなど、馬鹿げています。江沢民が引退してから、法輪功迫害の政策は政法委員会による中共の拉致に過ぎません。習近平指導部になり、これすら拉致できません。法輪功迫害は筋の通らないでたらめなのです」
法輪功人権組織のスポークスマン、陳師衆さんによれば、習近平がトップに就任して以来、粛清されているのはみな、かつて政法委員会に関わっていた人物です。その中には、市民の虐殺など横暴を振るった人物もおり、彼らは今、保身のために画策しています。
去年2月から、法輪功迫害の元凶である王立軍、薄熙来、周永康、李東生などが次々に失脚しました。
法輪功人権組織 陳師衆スポークスマン
「中共の官僚、警官は極めて悪辣ですが、彼らも中共の悪辣さが分かっています。以前は悪事に加担すれば、褒賞されましたが、今は褒賞されないので、迫害に手を貸さないのです。これらの文書は人を脅かすためのもので、迫害は続けられないでしょう」
時事評論家 林子旭さん
「中共内部の多くの人は法輪功迫害にすでに反感を持っています。機密文書が出され、すぐ全文が暴露されるのは中共内部にリークする人がいたからです」
林子旭さんは、迫害に積極的に関与する人はすでに少なくなったが、それでも、中共が今回のような文書を出すのは、無実の市民に対する弾圧が国民に支持されておらず、中共はもう打つ手がなくなったためだろうと語りました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/06/26/a1118974.html(中国語)
(翻訳/河合 ナレーター/水田 映像編集/李)